10枚のハガキ

昨日、ふと思い立ち10枚のハガキを書くことにした。ヒマワリの絵の付いた暑中見舞い用のハガキ。数週間前、郵便配達員の方が郵便物を戸口まで届けに来てくださって、その折に「1枚でも良いですから買って頂けませんか?」と勧められたハガキ。断るのがしのびなくて郵便配達の方が手にしていた1パック(10枚)を買った。

その時は送るあてもなく、暫くテーブルの隅に置いていた。せっかくだから約束したまま会えずじまいの故郷の高校の同級生3人には送ろうかと思った。

ここ数日、間近に迫った資格試験の勉強が思うに任せず、ストレスが溜まってすっかり気が滅入っていた。そしておとといの夜、今年いっぺんに合格をする予定を変更し、今年と来年の二年間で頑張ってみようと決めた。すると焦りは軽減し、普通の生活が戻り始めた。空き時間は勉強もするが、本を読んだり、雑用も後ろめたさなく出来るようになった。

そして、昨日ハガキを書こうと思いたった。予め決めていた3通以外にどこに出そうかと考え、すぐに、今迄そのうちいつか伝えたいと思っていたことを伝えたいと思っていた人にこのハガキで伝えようと思った。するとそれが残り7枚ぴったりだった…無意識に数を合わせたのかもしれないけれど。それでもなんとなく嬉しかった。昨日のうちに予定の3枚とそれ以外のうち4枚を書いた。

そして手渡しする1枚を除き6枚をポストに入れた。

なんとなく自分では、偶然と必然をかすめ合うような不思議な出来事に思えた。何かが少し変化しそうな淡い予感とともに。

 

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